『リハビリも(チェア)スキーも急がば回れ?』2019.05.16

『リハビリも(チェア)スキーも急がば回れ?』
こんにちは、スイッチオンサービスの木戸です。
GWは、2018シーズン最後のチェアスキーのトレーニングでした。

日本国内でGWまでスキーができるなんて、スキーを始める前は知る由もありませんでしたが、新潟県内のスキー場にて、滑り納めをしてきました。

スキーを始めて2年目のシーズンが終わり、スキーのスキルも上達はしていますが、今回のトレーニングではただ速くすべるのではなく、周りのスキー経験者の方から『基本』を教わり、より基本スキルを意識してトレーニングしました。

なんとなく、上手く滑られるようになったからこそ、『基本』の大切さを実感しています。

チェアスキーは、スキー板が一本ということもあり、非常に『体幹』を使います。

写真のようなターンの際にも、転倒しないように、スキー板は倒しながら上半身は垂直に起こす必要があります。

体幹は、脊髄損傷の「再歩行」を目指したリハビリテーションでも必要になります。
それを聞くと、皆さんは、なんで歩くためのリハビリなのに、体幹が必要なの?と聞かれることがありますが、、、

歩くためには、脚を動かしたりするリハビリだけでなく、正しい姿勢で立つ・歩くことが非常に重要です。

たとえ、もし脚が動くようになっても、正しい姿勢を保てなければ歩けるようにはなりませんし、もちろん体幹と脚はつながっているので、体幹トレーニングをしていると、つながっている脚も連動して動かされる(刺激される)ので、それにより、脚が少しずつ動くようになった、という例もあります。

実際、僕の場合は、長下肢装具で動かない脚(膝)を固定し、歩行器を使って歩くリハビリを続けていると、体幹と脚をつなぐ『腸腰筋』という筋肉が動くようになりました。

スキーでも、基本を見直してレベルアップを目指すように、リハビリでもなんとなく脚を動かすメニューをこなすのではなく、直接的に脚に関係なくても、正しい歩行姿勢獲得に向けた、体幹トレーニングも大切にしていきたいと思います。